まず間違いないのは、農業の聖域ってやつはあったとしてもビニール温室ぐらいのものでしょうから、日本の農業、つまりコメは大変でしょうな。でも日本のコメを守ることは大事ですから、ますます補助金をだす。それこそ、TPPで儲かった分と同じくらい出して保護するでしょう?私はね、農業は保護すべきと思ってますよ。たんに食糧の問題じゃなくて、これは国土の保全の問題だからね。林業が廃れて魚が取れなくなったように、農業というのは自然との付き合いだと思うのですよ。だから、日本の伝統的な風景を守ること、日本の伝統的食文化を守ることは大事だと思う。安全保障とかそんな大げさなこと言わなくても。
で、あれこれ読んでいるとTPPの狙いってだいたいこんなことなんだろうなって頭ん中に浮かんだ。
- 国に越えた投資機会の拡大
- 公平な競争、関税の撤廃
- ローカルルールのグローバル化
貿易収支については統計データがあるので、2012年のやつを使ってグラフを書いてみた。これね。あってると思うけど、責任もたんよ。
で、TPP参加国で言うと、もちろんアメリカがでかくて、日本からは輸出かなり超過、次いでオーストラリアはOGビーフが美味いから輸入かなり超過。こうみていくと、日本が農業を開放するかわりに、米国に何かもっと買ってもらうってのがホントにできるんだろか?できそうにないよね。じゃあ、どこにうまみがあるんだろう。どの国?あんまりないよ。でも、日本が参加しないとアメリカにうまみがないんだと思う。たぶんね。雰囲気ね。
はっきりしてんのは、どの国にもTPPを通じた貿易の自由化で得する業界と損する業界があることだと思う。だから、一旦自由化したら戻せないとか、交渉の経緯は非公開だとか、参加表明しないと教えないぜとか、秘密主義の交渉になっている。そしたら、事前に国民にも業界にも説明する必要はなくて、
「ごめーーん、参加してみたらこんなことだったのよね、テヘペロ」って言い訳ができる仕組み。巧妙ですな。
でも、TPPってたぶんうまくいかないよ。そもそもさ、さっきのグラフ見たらどう考えたってこれから日本が市場にしていかなくちゃいけないのは、中国、韓国、台湾、それにロシア。それから、グラフには出てこないけどよくいわれるアフリカでしょ?TPP関係ないもん。たとえば、日中韓って何かと一緒にやってる国で、もめ事でもなんでも一緒にやってるわけだけど、この際いろんな問題はわきに置いちゃって、経済的な関係を強化したほうがお得なんじゃないのかね。黄砂対策とかPM2.5とかもさ、迷惑千万とか言ってるだけじゃなくて、中国に行ってビジネスにしちゃえばいいんだよ。日本にはそういう技術たくさんあるんだし。高性能なマスク売るだけだっていいわけじゃない?
なーんてことをホントかどうかわからんようなグラフ眺めながら思ったので書き散らしてみた。TPPなんて参加しなくったって困んないんじゃないのかな。というか、参加したってモメて終わるかもよ。知的財産権とか食品医療の基準とか、金融とか全部グローバル化するなんてできそうにないんだし。
- 平成24年の貿易総額 〔年別輸出入総額(1950~)〕
http://www.customs.go.jp/toukei/info/
http://www.customs.go.jp/toukei/sankou/dgorder/a1.htm - サルでもわかるTPP
http://project99.jp/ - 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)私訳 『目次』
http://nihon-jyoho-bunseki.seesaa.net/article/187356552.html
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