年をとってきますとね、他人(ひと)というのがなんだかわかったような気になってくるもんです。その人に激しく叱責されている時でも、それを上空で見ている「オレ」みたいな存在があるわけです。幽体離脱しているか、半分あっちの世界に行っているか、気もそぞろなのかどれかだとは思うんですがね。
そんな幽体離脱視点で見ていると、仕事では、4つのタイプを見分ければいいんじゃないかと思い付いたのです。単なる思い付きですけどね。
それを見分ける方法が、イケイケ-モジモジ座標系です。イケイケな人たちはだいたい自信満々で、声が大きくて、ガハガハ笑ってくよくよしないタイプ。社長さんやできる営業さんに多いです。対するモジモジくんは、自信がなくて声が小さくて、怒られたりするとすぐシュンとなって顔に出るタイプ。
で、これにその人の実力みたいなのを重ねるんです。モジモジだけどすごくできる人ってのもいるし、イケイケなのに全然わかってないアホボンもいる。そういう4象限で仕分けしちゃう。
できイケ系
実力もあるし、イケイケな性格。ベンチャー起業した社長さん的なタイプ。この手の人はだいたいお金持ちだし、仲良くするとすごく良いことがあるんですけれど、他人(ひと)の気持ちはわからない人が多い。しかも、私のような凡人はついて行くのが大変です。
でも、イケイケの人ってみんなが「できる人」ってわけじゃないってのが経験則かな。
だめイケ系
イケイケなのに本当は実力がない。そのことに気が付いている人はまだましだけど、自分がだめ系だってことに気が付いてない人はほんと厄介。一緒に仕事すると、分かってないのに文句ばっかり言うし、こういう人は早めに見切りたいのですが、あなたができる人だと放してくれないかも。
できモジ系
エンジニアなんかに多いね。あんまりできる人って雰囲気を出してないけど、「脱いだらしゅごいぜ」みたいな人ね。こういうのは、ちょっとカッコイイと思うけど、だいたいあんまり評価されてなくてお金持ちじゃないんだよね。ときどき「もじもじ」が悪さをして、「コミュニケーションができてない」って批判される。
だめモジ系
ごめんなさい。残念です。でも、こういう人に限ってすごくいい人なんだよなぁ。憎めない。友だちにするのに最高だし、一緒に仕事してうまくいかなくっても怒りは湧いてこない。
これは、私の周りにいる頭に浮かんだ5人をそれぞれイケイケ-モジモジ座標系に書いてみた図です。Aさんは、イケ普通。わりと遠慮なくガンガンやってくれるし、そこそこものもわかってるから祭り上げて頑張ってもらうタイプの人。いつもお世話になってる。BさんとCさんはエンジニアさん。私の周りでは典型的です。Dさんはつきあいやすい普通の人。たまに飯おごってくれたり、気を使って電話くれたりする優しいおっさん。それに、めんどくさいEさん。
あなたの周りにいる人も、こんな風に分析してみたら、付き合い方もうまくいくかもよ。
そもそも仕事しないで他人(ひと)をこんな風に類型化してとらえて喜んでる段階で、もうだめモジなひとな気がしなくはないんだけどね。オレが。